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商品説明
左大臣家の嫡子ながら無位無官だった雅遠。だが、後宮を騒がせた盗賊事件を解決したことで従五位下となり出仕することに。忙しい最中にも頻繁に詞子が暮らす白河に通う雅遠だったが、互いに政敵同士の家柄ゆえに、いまだ二人は秘密の仲である。そんなある夜、なりゆきから帝を登花殿の女御のもとへ連れていくことになった雅遠は、お忍びでの移動途中、その登花殿の床下で火が出ているのを発見する。不穏な付け火騒動に、ある策を詞子に相談することになった雅遠だが。名作『桜嵐恋絵巻』シリーズ第三弾。書き下ろし「帰路」を収録。