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商品説明
「フェイクドキュメンタリー」―嘘(フィクション)を前提にしながら事実(ドキュメンタリー)であるかのように見せるジャンルが支持を集めている。「分かりやすさ」や「正しさ」ばかりが求められる現代世相への反動として解釈されているが、その端緒は2003年放送の伝説的テレビ番組『放送禁止』に遡る。万人向けを是とする価値観に抗い“分かりにくく、正しくない番組”を世に放つ愉快犯たちの闘いに迫るノンフィクション。
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収録内容
1 | 序章 テレビとフェイク |
2 | 第1章 衝撃(現代テレビ・フェイクドキュメンタリーの形を作ったファーストインパクト~『放送禁止』シリーズ(2003~2006、2008、2017)) |
3 | 第2章 拡張(ドキュメンタリーの幻想を破壊する“フェイク”~『森達也の「ドキュメンタリーは嘘をつく」』(2006) |
4 | 「お笑い」の本懐を守るための“フェイク”~『ぜんぶウソ』(2009)/『とんぱちオードリー』(2014) |
5 | ドラマのリアリティラインを上げる“フェイク”~『タイムスクープハンター』(2008、2009~2014) |
6 | フェイクドキュメンタリーホラーブームの原点~『日本のこわい夜~特別篇 本当にあった史上最恐ベスト10』(2005)) |
7 | 第3章 特異点(“フェイク”をメジャーシーンに押し上げた本気のイタズラ~『山田孝之』シリーズ(2015、2017) |
8 | 世間を歓喜させたデタラメでべらぼうな“フェイク”~『TAROMAN岡本太郎式特撮活劇』(2022~2023)) |
9 | 第4章 新時代(最先端の映像表現で生まれた新しくも懐かしい“フェイク”~『CITY LIVES』(2023) |
10 | 不気味な“フェイク”が「いま」を映し出す~『このテープもってないですか?』(2022)) |
11 | 終章 フェイクの行方(“フェイク”が予見するテレビの未来~『ニッポンおもひで探訪』(2023) |
12 | 特別対談 『さよならテレビ』〓方宏史×『放送禁止』長江俊和) |