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商品説明
かつて全国に五〇〇ヵ所以上存在したという花街。莫大な利益を生み、土地開発の「乳母役」となるその街のほとんどは、実は明治期以降の都市形成と再編の過程で生み出された「近代の所産」であった。東京、大阪、鹿児島、和歌山、鳥取、富山、神戸...各地の遊興空間創出の経緯を辿り、明らかにする、人間たちの欲望の正体と、近代都市形成の秘密。
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収録内容
1 | 第1章 花街の立地と形態(遊廓と花街 |
2 | 地図のなかの花街 ほか) |
3 | 第2章 城下町都市の空隙、市街地化のフロンティア(和歌山城丸の内の再開発 |
4 | 鳥取藩主の庭園“衆楽園” ほか) |
5 | 第3章 近代東京における地区指定の転回(江戸‐東京の「慣例地」 |
6 | “白山”の指定と開発のはじまり ほか) |
7 | 第4章 近代大阪における新地開発(岸本水府の花街案内 |
8 | 江戸から明治へ ほか) |
9 | 第5章 謎の赤線を追って―鹿児島近郊の近代史(消えた遊廓とひとつの謎 |
10 | 都市近郊の近代 ほか) |