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商品説明
ひとはなぜアルコホリズム(アルコール依存)に陥るのだろうか。原因を「意志の弱さ」に求めていては何も解決しない。自分の意志ではどうにもできないと認めることが回復への第一歩となるのだ。そこから見えてくるのは、「自らの意志で欲求をコントロールする主体」という、近代社会の理想的人間像である。アディクション(依存症)とは、そうした近代的あり方の綻びが露呈したものに他ならない。だとすれば、回復への道は近代合理主義が切り捨ててきたものの中にこそ見出し得る―。ベイトソンやギデンズの思想に依拠しつつ、アディクションを社会学的に解明した先駆的名著。
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収録内容
1 | アルコホリズムへの社会学的接近 |
2 | 1 逸脱と医療化(アルコホリズムとスティグマ |
3 | アルコホリズムの医療化) |
4 | 2 セルフヘルプ・グループ(家族療法としての断酒会とAA |
5 | セルフヘルプ・グループの機能 ほか) |
6 | 3 臨床社会学(集団精神療法 |
7 | 集団精神療法の微視社会学 ほか) |
8 | 4 アディクションと近代(共依存の社会学 |
9 | アディクションと近代) |
10 | 5 補論(アディクションの社会学 |
11 | オープンダイアローグとアディクション ほか) |