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商品説明
従来未解明であった問題に新たな解釈を提示。なぜ「春はあけぼの」章段は四段になるのか、跋文の「枕」はどこから来たのか、『枕草子』の感傷の美はどこにあるのか、前田家本に対する「楠説」は本当に正しいのか、といった疑問に新しい解釈を示す。唐代の重要な『賦譜』全文を翻刻。著者20年来の研鑽の集成。
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収録内容
1 | 漢文の環境と『枕草子』の創生 |
2 | 第一部 『枕草子』の基層と漢文(『枕草子』「春はあけぼの」章段考―詩と賦の権威をめぐって |
3 | 『枕草子』「心ときめきするもの」章段考―「唐鏡のすこし暗き、見たる」を中心に |
4 | 『枕草子』「文は」章段考―「新賦」を中心に ほか) |
5 | 第二部 『枕草子』と『白氏文集』(清少納言と白居易の詩的な寓意―「花や蝶や」と「萎花蝶飛去」 |
6 | 清少納言と白居易の詩的な意象―「柳・雨・稚児」と「眉・扇・塵」 |
7 | 清少納言と白居易及び元〓の詩的な手法―「蚊の細声・蚊の睫」と「微細・蚊睫」 ほか) |
8 | 第三部 前田家本『枕草子』の本文と漢文(前田家本『枕草子』本文再検証―漢籍に由来する表現から見た楠説 |
9 | 前田家本『枕草子』本文の特徴―漢籍の原典から見た引用態度 |
10 | 前田家本『枕草子』「文は」章段再考―「こたいほんき」を中心に) |
11 | まとめと展望 |
12 | 附編 周作人訳『枕草子』の経緯と実態 |