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商品説明
無意識とはひとがしゃべる、ただ、それだけのことです。精神分析は、おしゃべりのなかに文字を見つけ、それを読むことです。日本語は、山と心をサン、シンと発音し、同時にヤマ、ココロと読んだ。これは当たり前のことではない。無意識は、おしゃべりと二とおりの読みのなかに隠れている。「万世一系の天皇います」は、文字とひとのおしゃべりのすき間をふさごうとしてはじまり、1400年の長きにわたって続く「万邦無比」の供犠制度である。本書は、そこをねらって、ひとの心の変わらぬ現実に迫ろうとした試みである。
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収録内容
1 | 第一部 父、母、息子たち(母の欲望 |
2 | 父の名の隠喩 |
3 | 母ではありません |
4 | 父の殺害 |
5 | 供犠の概念) |
6 | 第二部 息子たちの名(象徴的負債と「恩」 |
7 | 去勢の法と無意識の欲望 |
8 | 文字の伝来 |
9 | 歴史の解釈 |
10 | 供犠のダイナスティ |
11 | 無名と空名 |
12 | 父の名を逃れて) |