著者・出版社・関連アーティスト
商品説明
「越後の風俗や綺談は、江戸者の耳目を驚かすに違いない!」行商に訪れた江戸で、ふるさと越後がまるで知られていないと悟った塩沢の縮仲買商・鈴木牧之。やがて彼の書いた「雪話」は人気戯作者・山東京伝の目に留まり、出版へと動き始める。しかし版元からの金銭要求、度重なる仲介者の死去に見舞われ、事態は膠着。原稿は京伝への敵対意識に燃える滝沢馬琴の手に渡り、ついに全てが動き出すかに見えたが―。名著が世に出るまでの風雪と虚々実々の江戸出版界を縦横に描ききる傑作長篇!