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商品説明
貧困とは「お金がないこと」だと思っている人は多い。では生きていくための最低限のお金さえあれば貧困ではないのか?貧困の定義は実は時代ごとに課題にぶつかり、形を変えてきた。貧困層を劣った人間と見なす優生思想、男女差別を前提とした家族主義、子どもを救うに値する/しないに選別する投資の論理、貧困を努力の問題に還元する自己責任論...。気鋭の研究者が、「貧困」概念をめぐる議論と問題点を整理し、「貧困」が今もなくならないのはなぜかという根本的な問いに対峙する。
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収録内容
1 | 序章 貧困とは何か? |
2 | 第1章 生きていければ「貧困」じゃない?―絶対的貧困理論 |
3 | 第2章 家族主義を乗り越えるために―相対的貧困理論 |
4 | 第3章 ベーシック・サービス、コモン、社会的共通資本―社会的排除理論 |
5 | 第4章 「子どもの貧困」に潜む罠―「投資」と「選別」を批判する |
6 | 第5章 「貧困」は自分のせいなのか?―「階級」から問い直す |
7 | 終章 貧困のない社会はあり得るか? |
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