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商品説明
初期の、旺盛に文学論を発表する思想家としての顔を捨て、文学から離反したかに見えた後期にも、フーコーは、読む者を、そして書く者を変容させる経験にフォーカスしながら、広い意味での“文学”の可能性を模索しつづけた。見落とされてきたフーコーと文学のあいだの接点を、その生涯にわたって丹念にあとづけた意欲作。
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収録内容
1 | 第一部 言語そのもののほうへ―六〇年代文学論(書物、図書館、アルシーヴ―フーコー文学論の問題圏 |
2 | 語るのは語それ自体である―鏡としてのマラルメ |
3 | 模倣としての翻訳、侵犯としての翻訳―クロソウスキーの波紋 |
4 | フーコーはいかにしてレーモン・ルーセルを読んだか) |
5 | 第二部 自己の変容、文学の変容―七〇年代以降の文学論(微粒子たちの軌跡―境界線上の「ヌーヴェル」 |
6 | 真理の劇場―フーコーと「演劇」 |
7 | 文学と自己変容―「経験」としてのフィクション) |