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商品説明
「民」という文字概念が生み出すダイナミックな文学表象。
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収録内容
1 | 序章 明治日本・清末中国の「民」と文学表象 |
2 | 第一部 帝国主義戦争と明治後期の「逸民」「遊民」・流民(「国民」の身体と「逸民」の心のアポリア―夏目漱石『吾輩は猫である』における猫・「逸民」・戦争 |
3 | 「帝国臣民」と「天下の逸民」の距離―夏目漱石『趣味の遺伝』と「諷語」 |
4 | 「逸民」と「気狂」を「立方的」に読む―夏目漱石『草枕』における「文明」・戦争・「憐れ」 |
5 | 徴兵忌避する「遊民」の「沈黙した声」―夏目漱石『それから』における青年の危機 |
6 | 東京から想像する満洲と流民―夏目漱石『門』・『彼岸過迄』を中心に) |
7 | 第二部 救亡図存と清末の「新民」・「〓民」(馬賊と露清戦争―石光真清『曠野の花』における満洲の「花」 |
8 | 馬賊と日露戦争―「〓民」が見た『中国興亡夢』 |
9 | 方法としての「新民」―未来図を描いた梁啓超『新中国未来記』 |
10 | 女性「新民」が拓く「未来」―頤瑣『黄綉球』が示した範例 |
11 | 「女〓」と革命―静観子『六月霜』における「冤」をめぐる騙り) |
12 | 終章 交錯する帝国主義時代の「民」 |