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商品説明
誰かを好きになる。これは能動か受動か。好きになろうとしたのでもなければ、好きになるよう強いられたものでもない。自分で「する」と人に「される」しか認めない言葉は、こんなありふれた日常事を説明することすらできない。その外部を探求すべく、著者は歴史からひっそりと姿を消した“中動態”に注目する。人間の不自由さを見つめ、本当の自由を求める哲学書。時代を画する責任論を新たに収録。
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収録内容
1 | プロローグ―ある対話 |
2 | 第1章 能動と受動をめぐる諸問題 |
3 | 第2章 中動態という古名 |
4 | 第3章 中動態の意味論 |
5 | 第4章 言語と思考 |
6 | 第5章 意志と選択 |
7 | 第6章 言語の歴史 |
8 | 第7章 中動態、放下、出来事―ハイデッガー、ドゥルーズ |
9 | 第8章 中動態と自由の哲学―スピノザ |
10 | 第9章 ビリーたちの物語 |
11 | 文庫版補遺 なぜ免責が引責を可能にするのか―責任と帰責性 |