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本/雑誌

ナラティヴの被害学

阿部幸大/著

2420円
ポイント 1% (24p)
発売日 2025年04月中旬発売
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仕様

商品番号NEOBK-3083347
JAN/ISBN 9784867660713
メディア 本/雑誌
ページ数 335

著者・出版社・関連アーティスト

商品説明

『ナラティヴの被害学』は暴力批判の書である。なにが暴力で、なにが暴力でないのか。誰が加害者で、誰が被害者なのか。そうした暴力にかんするわれわれの認識は、ナラティヴという知識の形式によって強力に規定されている。ある複雑な事象を、加害者たる「やつら」と被害者たる「われわれ」という二元論によって単純化するナラティヴは、暴力は「やつら」の問題なのだとわれわれに教える。だが、暴力に反対する「われわれ」自身を加害者の立場に置いてみないかぎり、暴力の問題をラディカルに考えることはできない。暴力をふるうのは一部の異常者ではなく、われわれ全員なのだから。われわれが抵抗すべきは、戦争や虐殺のような大規模で明瞭な暴力だけではない。全暴力である。いま、暴力を「やつら」の手から奪還し、加害性を社会全体に再配分せねばならない―まさしく暴力を回避するために。ヴァージニア・ウルフ、トニ・モリスンから、村上春樹、ハーマン・メルヴィルまで。精神分析、情動理論から、記憶研究、エコクリティシズムまで。奴隷制、テロリズムから、慰安婦問題、アフロ・アジアまで。人文学の広範な領域を見渡しながら、阿部幸大は本書で「被害学」victimologyというナラティヴ分析の枠組みを理論化し、被害と加害の重層的なポリティクスを解きほぐす。

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    収録内容

    1 第1章 ナラティヴの被害学
    2 第2章 トマス・ピンチョン『重力の虹』におけるエコロジカル・ナショナリズム
    3 第3章 ノラ・オッジャ・ケラー『慰安婦』におけるコリアン・アメリカン二世の応答可能性
    4 第4章 トニ・モリスン『ビラヴド』におけるメランコリックな愛と醜い感情
    5 第5章 ヴァージニア・ウルフ『ダロウェイ夫人』におけるシェル・ショックとジェンダー
    6 第6章 デブラ・グラニク『足跡はかき消して』におけるベトナム戦争と9・11以降のホームランド
    7 第7章 ハーマン・メルヴィル「バートルビー」におけるグローバル市場と受益者
    8 第8章 『トップガン』シリーズにおけるアメリカの軍事史と例外主義
    9 第9章 村上春樹『ねじまき鳥クロニクル』におけるアジア太平洋戦争のポストメモリー
    10 第10章 ティム・オブライエンとヴィエト・タン・ウェンにおけるベトナム帰還兵と癒しの旅

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