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商品説明
19世紀末以降、福建省福清地域から来日した華僑たち。その多くは、呉服行商を生業に日本津々浦々を歩き回っていた。戦後、世界秩序が再編され、華僑を取り巻く外部環境も目まぐるしく変動し、彼らの職業、生活、アイデンティティは大きく変容していった。「エゴ・ドキュメント」から読み解く福清出身華僑の移住・定住の軌跡は、「周縁的存在」である個々の華僑の視点から見た「日本社会」の近現代史でもある。
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収録内容
1 | 福清出身の華僑・華人をめぐる視点 |
2 | 福清出身者の日本移住と呉服行商 |
3 | 福清の呉服行商人と近代日本の農村社会―ある華僑の回想録への解読を通して |
4 | ドキュメントから見る福清華僑の「移動」 |
5 | 戦後における職業転換とコミュニティの再編―福岡、熊本、鹿児島在住華僑を中心に |
6 | 移住・再移住と地方都市の近現代化―三重県と島根県へ移住した福清出身者 |
7 | 福清華僑二世による同郷紐帯の継承と同郷意識―旅日福建同郷懇親会の設立と活動 |
8 | 「異郷」から「故郷」へ―神戸普度勝会における「孤魂」の行方を追って |
9 | 文化的・社会的システムとしての「故郷」―移住、文化継承とコミュニティの「連続性」 |
10 | 「民族」や「人種」を超えて―絵本作家・画家葉祥明のコスモロジー |
11 | 文化人類学における華僑華人研究の意義と方法 |
12 | 福清出身華僑と近現代日本 |
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