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商品説明
池袋、飯能、日本橋、所沢、諏訪、田園調布、高知、恐山、湯河原...。ノスタルジーと、可笑しみと。自分の中の記憶を、街単位で遡る。そこから掘り起こされる、懐かしいだけでは片付かない、景色と感情。気鋭のエッセイスト、最新書き下ろし。
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収録内容
1 | 巣鴨のお寿司屋で、帰れと言われたことがある |
2 | 下関の記憶、キュロットがキュロットではない |
3 | 相模原、二回の春、ユキヤナギの遊歩道 |
4 | 鹿児島の小学生が売る切手を埼玉から買う、何度も |
5 | 池袋、知らない誰かになったふたりのこと |
6 | 飯能、三十年覚えている名前、まずかったかもしれないとんかつ、朝昼晩のバイキング |
7 | 下丸子、二分間、知らない人を大声でほめてけなす |
8 | 日本橋、来年も買ってやるからな |
9 | 元加治、真昼の暴走族 |
10 | 所沢店、売れ!私たちの福袋 |
11 | 田園調布、知らない人の家でまずい水を飲む |
12 | 田無、夏、恋人の家でひとりでエヴァンゲリオンを観る |
13 | 諏訪、祖父と間欠泉 |
14 | ワシントン州タコマから四百キロ、迫る山なみをどうか毎秒見逃さないで |
15 | 青山から高知へ、たいした話はしない我々 |
16 | 恐山、会えないイタコと工藤パン |
17 | 小岩、知らない街が、どんどん私の街になる |
18 | 盛岡、北上川を走って越えて、母と私とソフトクリーム |
19 | 曙橋、看護師の格好で登った木をさがす |
20 | 大森、もう会うこともないだろうけどさ |
21 | 湯河原、今の私のありさまを、子どもの私に見せてやる |