著者・出版社・関連アーティスト
商品説明
「軍人=独裁者」像を破る。「軍事独裁」の象徴として語られ、現在も権威主義者に影響を与え続けるナポレオン・ボナパルト。彼が侵略戦争で得た人気と、クーデタで手にした地位を支えたのは、革命に倦んだ民衆の「本音」を掬い取る〈選挙〉と〈調整〉の戦略だった!パリから遠く離れたコルシカの議員一族に生まれ、地元の選挙戦と占領地統治で磨いた政治力を駆使し、男は革命期のエリートの思惑を超えて、「共和国の皇帝」へとのぼりつめる...。第24回大佛次郎論壇賞を受賞した気鋭のフランス史家が「見えざる独裁」のメカニズムを描く。
関連記事
収録内容
1 | 第一章 政治家ナポレオンの誕生(「決断する」政治家 |
2 | 「異国の地」に生まれる ほか) |
3 | 第二章 ポスト革命期の選挙戦略(ナポレオンは選挙嫌い? |
4 | 革命前期の選挙制度 ほか) |
5 | 第三章 「調整型」の政治戦略(徹底して情報収集したナポレオン |
6 | 住民との協調が最優先 ほか) |
7 | 第四章 国民の期待を体現する―ナポレオンのプロパガンダ戦略(イタリアで芸術に目覚めた |
8 | 「収奪者」から絵画の主題に ほか) |
9 | 終章 「軍人=独裁者」像の裏側(死後に読み替えられる |
10 | ナショナリズムの投影として ほか) |