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商品説明
近年活発化している朝廷と幕府をめぐる諸研究は、近世史の様々な局面に光をあててきた。徳川幕府のみならず中近世移行期に視野を広げれば、織田信長が上洛した一五六八年は武家と朝廷との関係の画期をなしていた。そこで本著では、織豊政権―正親町天皇期から徳川慶喜―明治天皇即位までの三〇〇年の歴史を分析することで、天皇および朝廷が武家政権といかなる関係を築き、それらが人々にどのような影響を及ぼしていったか、その変化のダイナミズムを検出する。中近世移行期から幕末維新期までの朝幕関係をわかりやすく概観し、近世天皇制の変遷を制度的な側面から思想的な側面まで分析した決定版。
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収録内容
1 | 序編 近世の天皇と朝廷制度(平安京内裏と江戸時代の禁裏 |
2 | 天皇と皇族 |
3 | 公家と公家の諸氏・諸流 |
4 | 律令官位制度 |
5 | 近世の朝廷運営制度) |
6 | 本編 近世天皇制の史的展開(織田信長と朝廷 |
7 | 豊臣政権と天皇制 |
8 | 徳川家康の将軍任官と幕府の対朝廷政策 |
9 | 幕藩体制と朝廷官位制度 |
10 | 王権の帰趨 ほか) |
11 | 結語 王権論の視座から |