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商品説明
「戦後」を代表する作家の原点と核心。小説家としてだけでなく、戦後の思想史を考えるうえでも重要な書き手としてつねにその言葉が注目されてきた大江健三郎。その初期にあたる1957年から1972年の小説、エッセイ、対談や寸評などあらゆるテキストを精読し、戦後民主主義というフレームのなかで形づくられてきた作家像をあらためて問い直す。大江の葛藤と真摯に向き合い、現代における新しい解釈への可能性をひらく、俊英による圧倒的な大江論。
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収録内容
| 1 | 始まりとしての「奇妙な仕事」 |
| 2 | 「飼育」における「抽象化」の実践―一九五七年における「戦争」のリアリティ |
| 3 | 《玉音》表象と戦後民主主義アイデンティティの形式―一九六〇年前後のエッセイにおける「思い出」をめぐる言説 |
| 4 | 「戦争体験論」の意味―橋川文三と『われらの時代』 |
| 5 | 「われらの性の世界」と一九五九年のリアリティが絡みあうところ―『われらの時代』に関するいくつかの批評 |
| 6 | 「セヴンティーン」「政治少年死す」における投企としての〈自殺〉―「自〓」が「恒常のオルガスム」に転ずるとき |
| 7 | 「スパルタ教育」における恐怖と結婚―「下降生活者」「ヴィリリテ」の男性同性愛表象と、〈生長の家〉の運営形態を参照して |
| 8 | 『ヒロシマ・ノート』における「原水爆被災白書」の思想―「被爆者」について語ることと、その“批判”に対する意識のあいだ |
| 9 | 「声のない」呼びかけを聴く―『個人的な体験』における規範への意識と、規範を差異化する身体 |
| 10 | 『万延元年のフットボール』と日本近代化論―複数的な「時」の重なりに向けて |
| 11 | 『沖縄ノート』における歴史意識の交差―新川明の「沈黙」に吸引される言葉 |
| 12 | 『沖縄ノート』の自筆原稿を読む―「あまりにも巨きい罪の巨塊」という言葉の生成と、その意味 |
| 13 | そして、「みずから我が涙をぬぐいたまう日」へ |


