商品説明
外部からおそいかかる時代の狂気、あるいは、自分の内部から暗い過去との血のつながりにおいて、自分ひとりの存在に根ざしてあらわれてくる狂気にとらわれながら、核時代を生き延びる人間の絶望感とそこからの解放の道を、豊かな詩的感覚と想像力で構築する。『万延元年のフットボール』から『洪水はわが魂に及び』への橋わたしをなす、ひとつながりの充実した作品群である。
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収録内容
1 | 第1部 なぜ詩でなく小説を書くか、というプロローグと四つの詩のごときもの |
2 | 第2部 ぼく自身の詩のごときものを核とする三つの短篇(走れ、走りつづけよ |
3 | 核時代の森の隠遁者 |
4 | 生け贄男は必要か) |
5 | 第3部 オーデンとブレイクの詩を核とする二つの中篇(狩猟で暮したわれらの先祖 |
6 | 父よ、あなたはどこへ行くのか?) |