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商品説明
戦前から戦後にかけて大量の日本語の書物がアメリカに渡った。これらの本は、誰が、なぜ、どういう経路で入手し、どのように使われたのか。「リテラシー史」という問題意識から日本語蔵書の軌跡を追いかけ、日系人捕虜収容所、米軍日本語学校、占領下の日本語図書購入、困難な目録化など、書物をめぐる人と場所の関係に新たな領域を切り開く力作。
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収録内容
1 | 序章 日本の書物・イン・アメリカ-蔵書史から見えてくるもの |
2 | 第1章 対立する国家、対立するコレクション-蔵書史の起源をめぐって |
3 | 第2章 蔵書の記憶、蔵書の記録-コロンビア大学の日本語蔵書史から |
4 | 第3章 戦時期日本語教育と日本研究-言語士官という兵器 |
5 | 第4章 日本占領と図書購入-占領地の書物エージェント |
6 | 第5章 占領軍と資料収集-接収活動と資料のその後 |
7 | 第6章 日本の書物をどう扱うか-分類と棚をめぐる葛藤 |
8 | 第7章 書物の鎧-国防予算と日本の書物 |
9 | 第8章 連携する日本語図書館-蔵書どうしの関係史 |
10 | 終章 書物と場所、読者を問うこと-はじまりに向けての結語 |