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商品説明
"神君"徳川家康の出自に秘められた謎は、明治三五年、村岡素一郎の『史疑』の刊行によって初めて明らかにされたが、忽ち絶版となった。同書によって鋭く風刺された伊藤博文、山県有朋らの圧力であった。"尊皇攘夷"を錦の御旗として倒幕を実現した薩長の権謀、新政府における藩閥政治家の専横に見るいかがわしさ。一冊の奇書を手がかりに、明治国家・近代日本の"ネジレ"の構造に迫る。
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収録内容
| 1 | 第1章 奇書『史疑』と現代 |
| 2 | 第2章 『史疑』はなぜ葬られたか |
| 3 | 第3章 伊藤博文と山県有朋 |
| 4 | 第4章 村岡素一郎と貴賎交替論 |
| 5 | 第5章 「下級武士」論 |
| 6 | 第6章 『史疑徳川家康事蹟』を読む |
| 7 | 第7章 銭五貫と銭五百貫-家康はいくらで売られたのか |
| 8 | 第8章 禁書『史疑』の謎 |
| 9 | 補章 幻の家康論・その後 |
| 10 | 近代日本における"ネジレ"の構造-『攘夷と憂国』を構想しながら |
