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商品説明
徳川幕府から天皇への平和的な「大政奉還」は世界史的に珍しい現象である。その原動力となったのは「慕夏思想」から転じた朱子学的理想主義だった。二重の「回心」はどのように進められたのか。下巻では、山崎闇斎と「崎門三傑」の理論を震源とした、幕末の歴史の見直し運動の特徴と影響を問題史的に検討し、そのプロセスを明らかにする。
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収録内容
1 | 歴史への「共鳴・掘り起し現象」 |
2 | 聖人から極悪人へ |
3 | 「輸入史観」適用の無理 |
4 | 源義朝は大悪人か |
5 | 自ら権力を放棄した朝廷 |
6 | 「華」を目指す「夷」の優等生 |
7 | 歴史の過ちを正すという発想-大政奉還の預言 |
8 | 失徳・無能の天子・後醍醐天皇批判 |
9 | 天皇批判の逆効果 |
10 | 応用問題としての赤穂浪士論 |
11 | 現人神の育成者へ、そして明治維新へ |