著者・出版社・関連アーティスト
商品説明
新聞小説が熱狂的人気を博した時代があった。紅葉『金色夜叉』、蘆花『不如帰』、漱石『虞美人草』などを取り上げ、作者・読者・メディアの「生産と享受」という視点から文学の現場を解き明かす、気鋭の意欲作。
関連記事
収録内容
1 | 1 尾崎紅葉と新聞メディア(活字的世界における作者と読者-紅葉文学の界面 |
2 | 雑報記者としての紅葉-転換期の相貌 |
3 | メディア・ミックスの力学-『金色夜叉』の受容空間) |
4 | 2 モードとしての新聞小説(メロドラマの時代-徳富蘆花『不如帰』の受容を軸として |
5 | 始源のメロドラマ-徳冨蘆花『不如帰』を読む |
6 | メロドラマの技法-夏目漱石『虞美人草』を読む) |
7 | 3 新聞小説の領分(近代京都と新聞小説-泉鏡花『冠弥左衛門』をめぐって |
8 | ジャーナリズムのなかの文学-村井弦斎『日の出島』とその読者 |
9 | 新聞小説と挿絵-小杉天外『魔風恋風』を中心に) |
10 | 4 出版文化と文学青年(『文学者となる法』と出版文化の近代 |
11 | 文学青年の勢力圏-『文庫』における読むことと書くこと |
12 | 自己表現のネットワーク-『中学世界』投書欄を視座として |
13 | 「立志」言説の変容-国木田独歩「非凡なる凡人」の受容空間) |