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商品説明
民族の言語が消滅することを憂い、その詩情を後世に残さんがために己の創作を放棄し、童謡・民謡の採集と翻訳に生涯をかけた金素雲。そして、金素雲を再訳する金時鐘。これらいわば二重の意味で出自を詐称する行為に通底する「翻訳者の使命」を、西脇順三郎や吉増剛造などの広義の翻訳=創作実践とつなげ、文学の重要な契機である他者性の問題に鋭く切りこむ斬新な翻訳論。
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収録内容
1 | ドゥルシネーア白 |
2 | 西脇順三郎と完全言語の夢 |
3 | 金素雲の朝鮮民謡翻訳 |
4 | 金時鐘による金素雲『朝鮮詩集』再訳 |
5 | 吉増剛造-発語と彷徨 |
6 | 吉増剛造と雜神 |