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商品説明
マックス・ウェーバーに政治学はあるのか、という素朴な批判に抗して著者は、その政治学がそれぞれの国の歴史的・地政学的諸条件にもとづく「公共善」の追求という観点から独自の政治学が存在し、それは西欧政治学の伝統に立脚するとともに現代政治学にも重要な視角を提供すると主張する。第二帝制期からワイマール期へかけてのドイツ政治に深くコミットしたウェーバーの現実的で柔軟な政治思想にあらためて光をあてた力作。
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収録内容
1 | 序 ウェーバーに政治学はあるか |
2 | 第1部 ウェーバーの政治論説をどう読むか(ウェーバーにおける政治の枢要な位置 |
3 | W.J.モムゼンのウェーバー批判 |
4 | ウェーバーのライヒ大統領制論にたいするモムゼンの批判とその問題性 |
5 | ワイマール末期の大統領政府体制をどう見るか) |
6 | 第2部 公共善追求の営為としての政治-ウェーバー的視点からの政治の原理的考察(政治の基礎概念 |
7 | 国家の概念 |
8 | 政治への基礎視点 |
9 | 法治国家的構成原理 |
10 | 民主制 |
11 | 議会と政府) |
12 | 第3部 ウェーバーの政治ゲマインシャフト論-ウェーバー国家論の基底(ウェーバーの国家観 |
13 | ウェーバーの国家成立論理解のための若干の前提 |
14 | 結社とアンシュタルト-「カテゴリー論文」の若干の基礎範疇について |
15 | ウェーバーの「政府ゲマインシャフト」形成論 |
16 | ウェーバーの「諒解ゲマインシャフト論」の重要な射程 |
17 | 近代のアンシュタルト国家形成へのウェーバーおよび折原浩の展望) |