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かたり 物語の文法 (ちくま学芸文庫)

坂部恵

1045円
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発売日 2008/02/28 発売
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仕様

商品番号NEOBK-463168
JAN/ISBN 9784480091338
メディア 本/雑誌
販売筑摩書房
ページ数 195

著者・出版社・関連アーティスト

商品説明

「歴史学は客観主義、実証主義の過度の呪縛から逃れ、小説の手法を用いながら、具体的な効果を現さなければならない」。この折口信夫の論を受け著者は、虚構-実録の双方根底に"かたり"という共通の基盤を見出した。歴史を伝える上で「(過去を)はなす」のか「かたる」のか、それら馴染み深い言葉の用法を比較しながら、物語を提示する「言語」の位相を考察。その帰結で科学の理論と、物語・詩との間に著しい類似点があることが披露される。カント研究第一人者でありながら、哲学の枠を超え、和洋の垣根なく、領域横断的な発想をもつ著者ならではの縦横無尽な論究。

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    収録内容

    1 第1章 "かたり"の基底(詩と歴史
    2 人文科学としての"かたり"
    3 <かたり>の回路)
    4 第2章 "かたり"の位相(言語行為としての"かたり"
    5 "かたり"と"はなし"
    6 垂直の言語行為・水平の言語行為
    7 <かたり>と<ふり>
    8 <かたり>の位相)
    9 第3章 "かたり"の時間-いまはむかし("むかし"と"いにしへ"
    10 "かたり"の時制-H.ヴァインリヒに即して
    11 浮き彫り付与とアオリスト
    12 発話の方向
    13 時制の移行・時制の転移)
    14 第4章 "かたり"と"うた"と人称と(ヤーコブソンの二軸理論
    15 言語の詩的機能と人称の転移
    16 時間の詩的転移としての<かたり>)
    17 第5章 "かたり"と世界-time immemorial(時間とのたわむれ・時間の可逆性
    18 詩と科学そしてアオリスト)

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