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商品説明
誰からも傷つけられたくないし、傷つけたくもない。そういう繊細な「優しさ」が、いまの若い世代の生きづらさを生んでいる。周囲から浮いてしまわないよう神経を張りつめ、その場の空気を読む。誰にも振り向いてもらえないかもしれないとおびえながら、ケータイ・メールでお互いのつながりを確かめ合う。いじめやひきこもり、リストカットといった現象を取り上げ、その背景には何があるのか、気鋭の社会学者が鋭く迫る。
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収録内容
1 | 第1章 いじめを生み出す「優しい関係」(繊細な気くばりを示す若者たち |
2 | 友だちとの衝突を避けるテクニック ほか) |
3 | 第2章 リストカット少女の「痛み」の系譜(高野悦子と南条あやの青春日記 |
4 | 自分と対話する手段としての日記 ほか) |
5 | 第3章 ひきこもりとケータイ小説のあいだ(「自分の地獄」という悪夢 |
6 | 「優しい関係」という大きな壁 ほか) |
7 | 第4章 ケータイによる自己ナビゲーション(ケータイはもはや電話機ではない |
8 | 「ふれあい」のためのメディア ほか) |
9 | 第5章 ネット自殺のねじれたリアリティ(ネット集団自殺がみせる不可解さ |
10 | 現実世界のリアリティの希薄さ ほか) |