著者・出版社・関連アーティスト
商品説明
道州制とは、現行の四七都道府県を一〇前後の道州に再編成し、国の政策を遂行する統治機構を、中央政府・地方政府(道州)・基礎自治体(市町村)という構造に組み替えること。だが一口に統治機構の構造を組み替えると言っても、組み替えることによって、どのような姿になるのか。とくに今回構想されている道州制は、いわば統治機構の土台となる、国土の構造改革が先行しているように見受けられるので、統治機構の組み替えの内実と、土台となる国土の構造改革の現実的先導者が誰であるのか、その両者を見極めることに、特別の意味がある。
関連記事
収録内容
1 | 第1章 道州制への再編の核をどう捉えるか(地方分権改革から道州制へ |
2 | トヨタとはどういう企業か |
3 | 現代多国籍企業の存在状況) |
4 | 第2章 トヨタを主軸にした国土の構造改革と道州制への展開(矢継ぎ早に進む海外生産拠点の建設と国内対応との乖離 |
5 | 中部地区に見る国土の構造改革と行政側の対応 |
6 | 九州、東北・北海道から東アジアを睨む道州制の布陣) |
7 | 第3章 道州制の正体が見えてきた(州内で蓄積されてきた貴重な資源を、誰がどのように利活用するのか |
8 | 中央政府・州政府・基礎自治体の関係はどうなるか |
9 | 東アジア諸国との関係はどのように構築されるか) |
10 | 第4章 日本経団連の主張する「道州制の導入は究極の構造改革」とは(グローバル企業の生き残りのために生存を脅かされる住民のくらし |
11 | 州政府間の格差の拡大とそのことの持つ危うさ |
12 | 個人消費市場の縮小による価値生産・実現の海外依存の増大) |