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商品説明
この息苦しい時代は、「収容所」と呼ぶのに相応しい。気鋭が描く「収容所時代」を生き抜くための文学論。石原吉郎、パゾリーニ、志賀直哉、柄谷行人、〓(すが)秀実から現代文学の旗手たちである村上春樹、阿部和重、中村文則、星野智幸、そしていまの状況まで縦横無尽に批評する、闘うための「批評」の書。
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収録内容
1 | 媒介と責任-石原吉郎のコミュニズム |
2 | 疲労の報酬 |
3 | 嫉妬と民主主義 |
4 | プロレタリアートはどこへ行ったのか-パゾリーニの暴力 |
5 | 踏切りを越えて-志賀直哉の"幼女誘拐" |
6 | 柄谷行人とフーコー |
7 | 隣接に向かう批評-〓(すが)秀実の"六八年" |
8 | 空虚と反復-村上春樹の資本主義 |
9 | 汚辱に塗れた人々の生-阿部和重『シンセミア』を読む |
10 | 『グランド・フィナーレ』を少女愛抜きで! |
11 | 社会学化した現在-中村文則『銃』を読む |
12 | 滅びようと望む人間たちの向かう先には |
13 | 新日本零年-星野智幸『無間道』を読む |
14 | 90年代批評とは何だったのか-柄谷行人と批評の空間 |
15 | 転向の現在と批評-「自分探しの旅」を降りるための必読批評 |
16 | 文芸批評批判序説 |