著者・出版社・関連アーティスト
商品説明
メタモルフォーズする官能の女性像、流麗なアラベスク模様、象徴的な動植物モティーフ-。アールヌーヴォーやユーゲントシュティールなど「世紀末芸術」は、19世紀末、爛熟の極に達した西欧文化の中から、一斉に花ひらいた。混沌とした転換期の鋭敏な感受性が、華麗な装飾性や、幻想的な精神世界などを追求しはじめたのだ。そこにはすでに、抽象表現の台頭、諸芸術の綜合、芸術言語の国際化等、20世紀芸術にとって大きな意味をもつ諸問題が提起されていた。新時代への「美の冒険」でもあった芸術運動を、絵画や彫刻、建築、装飾、デザインの分野にわたって捉える。
関連記事
収録内容
1 | 序章 世紀末芸術とは何か(転換期の芸術 |
2 | 新しい芸術理念 |
3 | 頽廃と新生) |
4 | 第2章 世紀末芸術の背景(社会的風土 |
5 | 機械文明の発達 |
6 | ジャーナリズムの繁栄 |
7 | 遙かな国・遠い国) |
8 | 第3章 世紀末芸術の特質(華麗な饗宴 |
9 | 魂の深淵 |
10 | よく見る夢 |
11 | 音楽性と文学性) |
12 | 第4章 世紀末芸術の美学(象徴主義 |
13 | 綜合主義 |
14 | 科学主義) |
15 | 結び 二十世紀への道 |