• 商品画像1
本/雑誌

PTSDの臨床研究 理論と実践

飛鳥井望/著

3300円
ポイント 1% (33p)
発売日 2008/08/28 発売
出荷目安 メーカー在庫見込あり:1-3週間 ※出荷目安について

仕様

商品番号NEOBK-503430
JAN/ISBN 9784772410380
メディア 本/雑誌
販売金剛出版
ページ数 176

著者・出版社・関連アーティスト

商品説明

精神科医や心理援助職が出会うPTSD(心的外傷後ストレス障害)はつねに、保健医療や心理臨床の既定の境界線を超え、被害者と加害者ないし被災者と過失責任者とのかかわり、補償制度や司法制度、公的および民間の援助組織と背中合わせにある。そのなかで精神科医や心理援助職は、「科学的なエビデンスと社会的な使命をいかにして共存させるのか」という問いを、絶えず投げかけられる。本書はこの問いを受け、阪神淡路大震災や地下鉄サリン事件、和歌山毒物混入事件、惨事ストレスなどを取りあげながら、臨床疫学、日本語版診断尺度作成、エビデンスに基づいたPTSD治療法としての薬物療法や認知行動療法、トラウマ記憶の脳科学、遺族の複雑性悲嘆治療の試み、偽記憶をめぐる司法論争など、文字通り複眼的にトラウマティック・ストレスをめぐる諸問題にアプローチする。1995年の阪神淡路大震災や地下鉄サリン事件の衝撃以後、近年の通り魔事件や大災害、重度事故まで、PTSDへの社会的関心がかつてなく高まっている。本書は、急成長をはじめた日本PTSD研究の創成期から臨床研究の第一線でリードしてきた著者の12年間の軌跡であり、「日本におけるPTSD研究勃興期の記録」そのものでもある。

関連記事

    収録内容

    1 心的外傷概念の歴史的変遷とPTSDの誕生
    2 PTSDの臨床疫学
    3 PTSDとうつ病
    4 PTSDの症状評価
    5 CAPS(PTSD臨床診断面接尺度)日本語版の尺度特性
    6 PTSDの診断基準をめぐる問題点
    7 阪神淡路大震災復興期のストレス要因
    8 地下鉄サリン事件被害者の心のケア
    9 和歌山毒物混入事件被害者の長期経過
    10 惨事ストレス-災害救援者のメンタルヘルス対策
    11 PTSDと前頭前野
    12 PTSDに対するSSRIの効果
    13 精神療法はトラウマ記憶をどう処理できるか-長時間曝露法の経験から
    14 暴力的死別による複雑性悲嘆の認知行動学
    15 「蘇った記憶」と「偽りの記憶」をめぐる論争
    16 心的外傷はいかにして解離減少をもたらすか-神経生物学的視点も含めて

    カスタマーレビュー

    レビューはありません。 レビューを書いてみませんか?

    閉じる

    メール登録で関連商品の先行予約や最新情報が受信できます

    close

    最近チェックした商品