邪馬台国に関係する史料は魏志倭人伝だけではありません。その第一が『後漢書東夷伝』で、魏志倭人伝』そっくりの記述がたくさんあります。著者の范曄は、413,421,425,430年に朝貢した倭王の使者からの情報も得ていた筈です。第二が『魏志韓伝』です。これには、ヒントがたくさん書いてあります。第三が『新羅本紀』です。新羅に、南や東から侵攻する倭と加羅が記録されていますが、加羅は212年以後、481年の再登場まで、記録されていません。この他の史料も組み合わせて考えると、常識的にみて『邪馬台国は大和国』となります。