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本/雑誌

歴史における「理論」と「現実」 / 叢書アレテイア 10

仲正昌樹/編 大賀哲/〔ほか著〕

3520円
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発売日 2008/08/28 発売
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仕様

商品番号NEOBK-504767
JAN/ISBN 9784275005854
メディア 本/雑誌
販売御茶の水書房
ページ数 328

著者・出版社・関連アーティスト

商品説明

西欧近代が生み出した「歴史」という概念は、ユートピア的な「理想」に向けての人類=人間性の普遍的な「進歩」を含意していた。進歩主義的な社会理論は、「歴史」の発展過程の中で、自らが掲げる人類共通の「理想」が現実化していくと信じることができた。カント、ヘーゲル、マルクスは、「歴史」の発展方向の法則を定式化する歴史哲学を、あらゆる哲学のメタ哲学として構築することを試みた。しかし、「歴史の終焉」と呼ばれる事態によって、「歴史」の物語性が顕わになり、普遍的な「進歩」を暗黙の前提にした社会理論を展開することが困難になっている。「歴史」の普遍性の揺らぎに伴って、歴史的に構成された「現実」の理解も多元化している。「進歩」をめぐる「大きな物語」が失効した後の社会理論の可能性について多角的に考察する。

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    収録内容

    1 左翼と進歩史観
    2 "現実"を超える現実主義-古典的リアリストの冷戦批判
    3 "物質"の叛乱のために-レーニンの唯物論と反映論
    4 ヴェーバーとワイマール大統領制-人民投票的指導者民主制の理論
    5 一九世紀ドイツ憲法学における国家と公共
    6 公共圏の行方を巡って-コミュニケーション論からメディア論へ
    7 デューイ教育哲学と現代
    8 ベンサムの女性論
    9 イデオロギーの「起源」とその現実的結果-アーレントのシオニズムイデオロギー批判に関する考察から
    10 笑うがいい、ここは一番美しい所なのに!-ディドロ『俳優についての逆説』における理論と現実
    11 「絶対的な事実」と「ことば」-保田/與重郎の芭蕉論を中心に
    12 大宅/壮一と小林/秀雄-批評の「起源」における複数的な可能性

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