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商品説明
たとえば、生涯だれにも一度も呼びかけられなかったひとなどはいない。"わたし"は「他者の他者」として、他者の思いの宛先としてここにいる。"わたし"が他者の意識の宛先でなくなったとき、ひとは"わたし"を喪う。存在しなくなる。ひとの生も死も、まぎれもなく他者との関係の社会的な出来事としてある、そんな現代の"いのち"のあり方を、家族のかたちや老い、教育など、身近な視角からやさしく解き明かす哲学エッセイ。
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収録内容
1 | 生まれること、死なれること |
2 | 1 寂しい時代(「わたし」という浮草 |
3 | 私的なもののゆくえ-家族という場所 |
4 | うつろいゆく成熟のイメージ-教育という装置 |
5 | 見えない死-医療という仕組み |
6 | まとまらないこと-介護という関係) |
7 | 2 死なないでいる理由("いのち"への問い |
8 | 消えた幸福論 |
9 | ほどける時間-小さな幸福) |