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商品説明
民俗学とは、客体である民俗事象を研究することではなく、それを通してそれを担ってきた人びとの生き方をとらえ、その技能・生活知・共同意識などを触発・蘇生し、生活者自身による現実の卑近な諸問題(例えば転作、地域営農など)の解決能力を醸成することを目的とする学問でなければならない。柳田、早川、宮本ら、及びそれ以降の日本民俗学の蓄積、課題を整理しつつ、現代に生きる民俗学はいかにあるべきかを実践的、理論的に明らかにした労作。
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収録内容
1 | 序章 農山漁村政策と民俗学の実践 |
2 | 第1章 現代の「実践の民俗学」の方法と新たな「問い」 |
3 | 第2章 中山間地域農村問題における農村伝承の位相 |
4 | 第3章 農業・農村の組織化問題と「村がら」の伝承 |
5 | 第4章 農村伝承と新技術-転作問題における「実践の民俗学」 |
6 | 第5章 農村伝承と環境管理-農村環境管理問題における「実践の民俗学」 |
7 | 終章 「実践の民俗学」の可能性と課題 |