著者・出版社・関連アーティスト
商品説明
差別・被差別問題に関心を持つとき、必ず避けて通れない「異形」視された人たちに関する考察・研究をここにそろえる。貧民窟、サンカ、弾左衛門、乞食、別所、東光寺、俘囚、山哉『特殊部落の研究』…。四民平等で、かつて差別された人々は忘れ去られたが、近代の目はかれらを「異形の人」として、「再発見」するのである。
関連記事
収録内容
1 | 異形にされた人たち-「四民平等」の逆説 |
2 | 山窩はなぜ興味をそそったか-近代史における「サンカ」の記憶 |
3 | 虚構としての山窩-鷹野弥三郎『山窩の生活』をめぐって |
4 | コトリとサンカ-なぜ今またサンカなのか |
5 | 弾左衛門の読み方-たかが解放令一片か |
6 | 新聞事始-朝野新聞連載「徳川制度」について |
7 | 乞食への哀感-石角春之助『乞食裏譚』について |
8 | 賎民史のインデックス-浩瀚『日本奴隷史』について |
9 | 五百年前の東京-江戸城は「別所」の跡か |
10 | 別所と東光寺の魅力-エミシの俘囚の配流地 |
11 | 起源論の水準-菊池山哉『特殊部落の研究』をめぐって |
12 | 差別と天皇-農民の王から文化の玉へ |