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商品説明
誰もが知る存在でありながら、じつは信用できる史料がきわめて少ない武蔵。小説や伝説に隠されてきた実像はいかなるものだったか。すべての勝負に勝ってなお生涯追求し続けた、「兵法の道」とは何か?新史料も用いながら生涯を追うとともに、きわめて合理的かつ具体的に書かれたその思想を、『五輪書』を核に精細に読みとく。
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収録内容
1 | 序章 「巌流島の決闘」の虚実 |
2 | 1 「宮本武蔵」の誕生-「天下一」の武芸者へ(武蔵の生い立ち |
3 | 少年期の武蔵 |
4 | 関ヶ原の戦いと廻国武者修行-実践の中で生まれた感覚 |
5 | 『兵道鏡』を記す-円明流の樹立) |
6 | 2 「ふかき道理」を求めて-幕藩体制確立期の社会で(大坂夏の陣とその後 |
7 | 姫路藩・明石藩の客分として-「遊寓の名士」 |
8 | 「兵法の道にあふ」-島原の乱の頃) |
9 | 3 「兵法の直道」を伝えん-後世に遺したもの(二刀一流の展開-熊本細川藩にて |
10 | 晩年の境地-水墨画と『五方之太刀道』 |
11 | 『五輪書』の成立-「天道と観世音を鏡として」 |
12 | 『独行道』と武蔵の終焉) |
13 | 4 『五輪書』の思想(地の巻-剣術一通りにしては、まことの道を得がたし |
14 | 水の巻-身も足も心のままにほどけたる |
15 | 火の巻-兵法の智徳を以て、万人に勝つ所を極める |
16 | 風の巻-他の事をよく知らずして、自らのわきまへ成りがたし |
17 | 空の巻-おのれと実の道に入る) |
18 | 終章 「道」の思想の中で-「常に兵法の道をはなれず」(「道」の思想 |
19 | 剣術の「道」の展開 |
20 | 武蔵の「兵法の道」) |