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商品説明
ヒトは一体いつ頃から、散歩を始めたのか-ホモ・アンブランス(散歩人)は古代都市とともに誕生し、都市生活の倍音を伴ったひとつの原初的な定位行動として、散歩は"界隈"という"見えない都市"の隠れた系譜を脈々と紡いできた。バビロンの広場で"神義"を乞う人、アゴラを歩くソクラテス、パサージュの遊歩人ベンヤミン、戦後日本の焼跡・闇市の歩行者らに及ぶ、散歩という日常行動の古層と深層を照らし出す。うろつき、立ち止まり、曲がりくねる"ろば"=生活者の視点から捉えた都市の原像。
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収録内容
1 | "散歩人"の誕生と輪廻転生 |
2 | 第1部 散歩人の発生学的根拠-界隈の系譜学("人間の道/ろばの道" |
3 | 文法的記憶喪失-ゲームの履歴 |
4 | 焼跡‐闇市‐商店街-"界隈"の散歩人 |
5 | パチンコ屋‐パサージュ‐ブルヴァール-陶酔と覚醒 |
6 | 文体の履歴-定位シンタクスの浮遊) |
7 | 第2部 古代的界隈を歩いた人々(予備的考察 都市から領邦へ-古代的制度圧の型 |
8 | 古代バビロニアの散歩人-"神義論"の発生 |
9 | ソクラテス-アゴラの散歩人) |
10 | 結び 界隈の系譜とその情念型 |