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商品説明
オウム真理教事件は、当時の社会の断末魔の叫びだった。事件を起こした信者たちは、アニメ番組等の終末論から影響を受け超越的第三者(教祖)の審級に依存する世界観を肥大させ、そして彼らの事件がある時代を終わらせる。著者はその時代を「虚構の時代」と呼び、日本の戦後精神史上、終戦から万博までの「理想の時代」の次に来た時代、と位置づけた。時代の転換点を受け止めつつ、現代を克服する端緒を考察した意欲的論考。文庫化にあたり、オウム事件から始まる現代社会の文脈を解きほぐす論説を増補。
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収録内容
1 | 第1章 妄想の相互投射 |
2 | 第2章 理想の時代/虚構の時代 |
3 | 第3章 サリンという身体 |
4 | 第4章 終末という理想 |
5 | 第5章 虚構=現実 |
6 | 終章 ポアの思想を越えて |
7 | 補論 オウム事件を反復すること |