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商品説明
本書は『トーニオ・クレーガー』を軸に、トーマス・マンの初期のすべての短編小説を読み、それに若い彼の生を絡み合わせ、「トーマス・マンの青春」における内面的「精神的生」の軌跡を、すなわち、「非市民化の物語」から「市民的芸術家」を生み出す内的真実を明らかにしようとするものである。細心の注意を払って読み解くことで、若い彼の文学の豊かさとその深層にひそむ真実を、具体的に分かりやすく紹介する。
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収録内容
1 | はじめに なぜ、「トーマス・マンの青春」か |
2 | 第1部 『トーニオ・クレーガー』以前の短編小説(「生を真面目に営むこと」と「芸術的・感覚的性向」と-リューベック時代 |
3 | 作家として発つ |
4 | 作家とはなにか、文学とはなにか) |
5 | 第2部 『トーニオ・クレーガー』(どのようにして生まれたか |
6 | トーニオは「青春」をどう生きたか |
7 | どのように読まれたか) |
8 | おわりに 「トーマス・マンの青春」の歌としての初期短編小説 |