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商品説明
18世紀半ば、ドイツ語圏に登場した「市民悲劇」-従来の精神史、ジェンダー史の中で見落とされてきた過去の時代の声。「自己形成」の道のりでつまづく娘たち、息子たち…「家庭崩壊」のドラマに男女のアイデンティティ構築をめぐる問題を読み取り、「近代市民社会」形成の過程をとらえなおす。「家族」、「成長への志向」、「ジェンダー」、「未熟さ」-4つのキーワードのもとに40あまりの劇作品を視野に収める。
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収録内容
1 | 序章 |
2 | 第1章 市民悲劇-新しい言説空間の登場 |
3 | 第2章 啓蒙時代における自己形成-家族を基盤とした自己像 |
4 | 第3章 「父親」から「息子」へ-男性像に込められた自己形成の問題とその変化 |
5 | 第4章 「娘」か「恋人」か-女性像を通して語られる自己形成の不可能性 |
6 | 第5章 「成長への志向」がもたらすひずみ-レンツの劇作品にみる教育批判のまなざし |
7 | 終章 |