著者・出版社・関連アーティスト
商品説明
生涯に二十四冊の詩集とおびただしい小歌集、小説・評論・句集を遺した現代短歌の極北にそびえる歌人塚本邦雄。だが、『水葬物語』でデビューする以前の青年時代は謎に包まれていた。故郷の近江で暮した幼少期、戦時下の呉で短歌に目覚めた青年期、鮮烈なデビューを果す前の習作期-気鋭の小説家楠見朋彦が資料を博捜し、塚本邦雄の知られざる素顔に迫る。文庫オリジナル。
関連記事
収録内容
1 | ひるの夕顔なまぐさかりき-プロローグ |
2 | 生れし家の門をくぐりぬ-生家の思い出 |
3 | 母となりたる姉と語らふ-少年時代 |
4 | ガスマスクしかと握りて-戦中の記憶 |
5 | 碧澄む甕の秘色-家族の捷像1 |
6 | 万葉は我等一億の歌-家族の肖像2 |
7 | ヒトラー忌の蓖麻の花-家族の肖像3 |
8 | 眠る間も歌は忘れず-五個荘と安土 |
9 | 母と展ぐる歌書のかずかず-家族の肖像4 |
10 | 今朔は母と肩寄せて眠る-家族の肖像5〔ほか〕 |