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商品説明
大正四年の晩秋、貴族院書記官長であった柳田国男は、大正の大嘗祭に大礼使事務官として奉仕していた。一方、民俗学者として知見と独創を深めてきた彼は、聖なる樹木の下で御杖を手に託宣する巫女こそが、列島の最初の神聖王ではなかったかと考えていた-。フレーザー、折口信夫を媒介にして、わが国の固有信仰と天皇制発生の現場におりたち、封印された柳田の初期天皇制論を読み解く。
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収録内容
1 | 序章 大嘗祭と村の秋祭り |
2 | 第1章 宮廷官僚として |
3 | 第2章 民俗学の創成と天皇観の形成 |
4 | 第3章 依代・心御柱・標の山と大嘗祭 |
5 | 第4章 巫女王と天皇 |
6 | 終章 閉じられる初期柳田国男の世界 |