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商品説明
日本文学史上初めて登場した女性向け大衆娯楽小説、人情本。この中心にいた為永春水の作品を繙き、評価の低かったこのジャンルを再評価する。現代の恋愛と人情本はどう切り結ぶのか。今までの文学研究の枠を超え、言語学・心理学・社会学等の成果も援用し分析しつくす、刺激的な一冊。
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収録内容
1 | 1 「ラブ」と「人情」-江戸から近代へ 変わりゆく恋愛観 |
2 | 2 女が小説を読むということ-一体感を生む恋愛描写の秘密 |
3 | 3 恋愛の演技-コミュニケーションの形から読み取れること |
4 | 4 会話の妙の秘密-恋人たちの語らいを生き生きと再現できたわけ |
5 | 5 「いき」の行方-美学からコミュニケーションの世間知へ |
6 | 6 女の涙-不幸と恋愛の接続によるカタルシス |
7 | 7 物語の面影、歌心の引用-人情本の文学的資源 |
8 | 8 恋のふるまいと女の願い-神話・美・道徳・教訓 |