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商品説明
平家から維新までの約七〇〇年間、天皇は武士に権力を奪われていた。しかし、将軍職や位階を授ける天皇は権威として君臨した-。このしばしば語られる天皇像は虚像でしかない。歴史を直視すれば、権力も権威もなかったことはあきらかだ。それでも天皇は生き残った。すべてを武士にはぎ取られた後に残った「天皇の芯」とは何か。これまで顧みられることの少なかった王権の本質を問う、歴史観が覆る画期的天皇論。
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収録内容
1 | 第1章 古代天皇は厳然たる王だったか |
2 | 第2章 位階と官職の淘汰と形骸化 |
3 | 第3章 時代が要請する行政と文書のかたち |
4 | 第4章 武力の王の誕生を丁寧にたどる |
5 | 第5章 悠然たる君臨からの脱皮 |
6 | 第6章 実情の王として統治を目指す天皇 |
7 | 第7章 南北に分裂しても必要とされた天皇制 |
8 | 第8章 衰微する王権に遺された芯 |