著者・出版社・関連アーティスト
商品説明
「大きな物語」としての"60年代"をくぐりぬけて作家となった中上と村上。その差異と重なりを緻密に読み解き、ポストモダンの様相を浮かび上がらせる画期的文学論。
関連記事
収録内容
1 | 第1部 "六〇年代"への葬送(転移する暴力-『岬』への系譜 |
2 | "動物"を殺す話-『風の歌を聴け』『1973年のピンボール』と六〇年代 |
3 | 重層する現代と古代-『枯木灘』の時空) |
4 | 第2部 "終わり"の彼方へ(反転する物語-『羊をめぐる冒険』と"漱石"の影 |
5 | "天皇"のいない世界-『地の果て至上の時』の象徴界 |
6 | "終わりの後"の物語-『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』とポストモダン批判) |
7 | 第3部 アジアと歴史への眼差し(遍在する「底」-『ねじまき鳥クロニクル』『アフターダーク』における暴力 |
8 | 殺し、交わる相手-『海辺のカフカ』における過去 |
9 | "力"への憧憬-『異族』とポストモダンの天皇) |