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商品説明
「市場ほど暴力的なものはない。私は、世界市場に民主的な殺戮システムをみている…」経済、思想、人倫の底が抜けたいま、私たちはどこに光明を見いだしうるのか。ひとの恥とはなにか。ひとの"形骸"とはなにか。病を抱えた作家が死に身で書きぬいた「遺書」と見紛う自己内問答。生と死、そして現世と自身への「有罪宣告」。人間と時代の病理を剔抉する透徹した眼。
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収録内容
1 | 第1章 死、記憶、恥辱の彼方へ(記憶を失うこと |
2 | 自己身体として生きる |
3 | 死の実感と制度の殺人 ほか) |
4 | 第2章 狂想モノローグ「かさねてきた徒労のかずをかぞえるな」 |
5 | 第3章 人の座標はどのように変わったか(風景の耐えられない軽さ |
6 | 万物商品化と物語の喪失 |
7 | 自死の衝迫と反テロ戦争 ほか) |
8 | 第4章 視えない風景のなかへ(「言葉と言葉の間に屍がある」-沼沢均を偲ぶ会へのメッセージ |
9 | 『自動起床装置』の想い出 |
10 | 戦後六十年と新たな戦前 ほか) |
11 | 第5章 自分自身への審問 |