商品説明
狷介にして頑迷、へそ曲がりの文士なるわが師、山本周五郎。一点の見誤りもないほどの鋭さの底に、しかし深い悲しみと慈愛を秘めていた。真摯であることによって、心が救われる姿を物語にし、人生の共感を呼んだ作家-。昭和27年頃から、横浜の周五郎宅へ通い、師の姿を間近で見つめ、教えを受けた著者が、敬愛の念を持って描く。初めて明かされる素顔の周五郎と、弟子の魂の交流と文学世界。
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収録内容
1 | プロローグ 周五郎の到達点 |
2 | 出会いのころ |
3 | 下町の「おたふく姉妹」 |
4 | 「弱い」人間への共感 |
5 | 人間の運命と絆 |
6 | 橋本左内の涙 |
7 | 『よじょう』と宮本武蔵 |
8 | 岡場所の男と女 |
9 | 路地の人びと |
10 | 「いい小説」と「悪い小説」 |
11 | 晩年の周五郎さん |
12 | 山本周五郎文学紀行 |