著者・出版社・関連アーティスト
商品説明
表象学者・古宮誌織は、文科省の乱脈科研費、世界遺産財団の世襲問題に巻き込まれ、イエスの聖血、聖杯グラールそして聖槍ロンギヌスを巡る聖堂騎士団と救院騎士団、皇帝城代伯と帝国自由都市、フリーメイソンとイエズス会、モルトケとナチス、さらには現代の原理主義や環境主義まで、その二千年来の争奪戦をキリスト教会内の伝承に基づいて調査するはめに陥る。観光ガイドでは触れられることのないプラハ・ローテンブルク・ノイシュヴァンシュタイン城、ケルン大聖堂等の驚愕の秘密。物語の虚構の向こうに見え隠れする歴史の真実!『闇の奥』『薔薇の名前』に並ぶ哲学ミステリーの大作。