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商品説明
音楽の聴き方は、誰に言われるまでもなく全く自由だ。しかし、誰かからの影響や何らかの傾向なしに聴くこともまた不可能である。それならば、自分はどんな聴き方をしているのかについて自覚的になってみようというのが、本書の狙いである。聴き方の「型」を知り、自分の感じたことを言葉にしてみるだけで、どれほど世界が広がって見えることか。規則なき規則を考えるためにはどうすればよいかの道筋を示す。
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収録内容
1 | 第1章 音楽と共鳴するとき-「内なる図書館」を作る(音楽の生理的次元 |
2 | 相性のメカニズム ほか) |
3 | 第2章 音楽を語る言葉を探す-神学修辞から「わざ言語」へ(「鳴り響く沈黙」とドイツ・ロマン派の音楽観 |
4 | 神の代理人としての音楽批評 ほか) |
5 | 第3章 音楽を読む-言語としての音楽(「音楽の正しい朗読法」-一八世紀の演奏美学 |
6 | 音楽/言語の分節規則 ほか) |
7 | 第4章 音楽はポータブルか?-複文化の中で音楽を聴く(再生技術史としての音楽史 |
8 | 演奏家を信じない作曲家たち ほか) |
9 | 第5章 アマチュアの権利-してみなければ分からない(音楽は社会が作る/音楽が社会を作る?-パウル・ベッカーのテーゼ |
10 | 音楽は政治的にうさんくさい?-「感動させる音楽」の恐怖 ほか) |