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商品説明
民間信仰において、ケガレを祓う儀礼は頻繁に多様な形で行われていた。人間の不幸は、ケガレ=不浄に原因があると考えられ、生活の隅々にまでその指標が浸透していたのである。死=黒不浄、出産・月経=赤不浄、罪や病、境界・峠という空間等、様々な民俗事例にあらわれたケガレ観念の諸相を丹念に追い、信仰行為の背後にあるものを明らかにする。
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収録内容
1 | 第1章 「ケガレ」観念をめぐる論議とその重要性(民間信仰におけるケガレの観念の重要性 |
2 | 松平斉光におけるケガレ論 |
3 | 柳田国男におけるケガレ論 |
4 | 最近のケガレ論-桜井・薗田・宮田におけるケガレ論 |
5 | 岡田重精のイミの研究 |
6 | 波平のケガレ論) |
7 | 第2章 民間信仰におけるケガレ観念の諸相-黒不浄・赤不浄・その他(死に係わるケガレ-黒不浄 |
8 | 出産・月経とケガレ-赤不浄 |
9 | 罪とケガレ・病とケガレ・その他 |
10 | 火とケガレ) |
11 | 第3章 空間と時間とにおけるハレ・ケ・ケガレの観念(空間の認識におけるハレ・ケ・ケガレ |
12 | 時間の認識におけるハレ・ケ・ケガレと年中行事再考) |
13 | 第4章 「災因論」としてのケガレ観念と儀礼(災いの原因の説明としてのケガレ |
14 | 「災因論」としてのケガレ観念の多様性 |
15 | メアリー・ダグラスにおける不浄と危険の理論) |